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尿路結石 闘病日記 2003.10.4〜
10年前のあの痛みがよみがえる・・・
6年後の再発


10月4日〜7日(8日に記す)
4日深夜(5日の午前1時半ごろ)へその右下から股のあたりまでがぎゅーという感じで痛くなった。
しばらく我慢していたがおさまる気配がない。トイレに行くと便が出たが痛みはかえって増してきた。
盲腸かと思って熱を測るがいつもと変わらない。なおも30分ほど我慢したがついにこらえきれず病院に行くことを決意。
寝ている妻を起こし症状を伝える。そのころにはかなり痛くなってきており妻への受け答えもいいかげんになってくる。以前息子が夜中にかかった○葉台病院に行くかと思ったが、上○根病院のほうが近いのでこちらにいくことにした。
救急の入り口に乗り付け受付で事情を説明、先生が来るので待っていなさいという指示。受付から約10分ほどして看護士さんが来る。症状を伝えると当直の先生を呼んでくれた。
その間にも痛みは進み言葉を出すのもつらい。またそのころ痛みは背中の右側にも回ってきており自分としては10年前にやった尿路結石の再発である事を確信する。
先生も結石の疑いが強いといっておられたが尿を調べると血は出ていないとのこと。結石のときは血尿を伴うのが普通なのでこの点が先生の判断をにぶらしているようだった。
とにかくこの場ではこれ以上の処置はできないこと(この病院には泌尿器科がなかった)、これから痛み止めの注射を打つこと、結石の疑いが強いので排尿を促進する薬を出すので水分を多量に取ることなどを言われる。注射を打ってもらい座薬も入れてもらったらしばらくしていくらか痛みが引いてきたように感じた。
先生によれば明日が日曜なので泌尿器科のある病院に行っても診察は月曜になるだろうということだった。これ以上ここにいてもしょうがないようなのでそのまま帰宅した。
帰宅してすぐに前回やった時に入院した区役所の近くにある○病院に電話して事情を説明した。やはり診察は月曜になるが痛みでどうしようもないときは来なさいということだった。
この日はこのまま寝た。午前4時ごろだったと思う。
痛み止めが効いていたらしく明るくなるまで寝られた。夜中の我慢できない痛みはなくなっていたが痛みはまだ続いておりじっとしていられない。とにかくこれ以上痛くならないことを祈ってベッドの上にいた。もらった薬を飲みお茶や水をできるだけ飲む。何回目かにトイレにいったときに何か茶色っぽい粒が便器の底に沈んでいた。もしかしたら出て来たものかもと思い割り箸でつまんでとっておいた。前回のときは確か白っぽい直径が3ミリぐらいのまん丸のものでそれが出たとたんに直ったと実感できたほど痛みに違いが見られたが、今のところは痛みに変化はない。この日はとにかくベッドに寝っころがって過ごした。夜も痛みで眠れずうとうとしながら夜が明けた。
6日月曜。診察が午後2時から始まるので妻と○病院に行く。待っている間も痛く、行儀よく座っていることができない。前のいすにもたれかかったり、横を向いてうつむいていたり、天を仰いだり。受付から約1時間やっと名前を呼ばれた。10年前とは違う先生だった。まずは問診。ほぼ結石に間違いないとのこと。普通は造影剤を静脈から入れてレントゲン写真を撮るのだが私は前回やった時に造影剤にアレルギーが出て腹部や背中に湿疹が出てしまった。(これのアレルギーの人は時々いるらしい)それで今回はそれはせずにまず超音波で腎臓の様子を確認。先生は画像を見た瞬間に「腫れてますね。まちがいないですね」といった。痛みのない左側との比較を交えながら説明してくれる。次に普通のレントゲンを取ることになった。先生は写真をよーく見て「多分これじゃないかなー」とおっしゃる。先生が指差す先をよく見ると確かにうっすらと円形の物が見える。大きさは5ミリぐらいだという。これを出すのかよー、前の3ミリでもあんなに痛かったのに…
それで治療の話になったがとにかく水分を取って動いて石を下に落としましょうと今までに何回も聞いてきたことしかいわない。こっちは5ミリと聞いてから戦意喪失気味なのに。前は入院しましたがと言ったら「入院したって出るわけじゃないですよ、とにかく動くのが一番、寝ているのが一番悪い」とおっしゃる。痛くても我慢して動け、3日ぐらいで出る、8ミリまでは出ますという。ここまで言われたら従うしかないようだ。
土曜日に経過を見るためにまた来てくださいということになった。そのときまでに改善していないようであればCTをとって石の数や場所を確認してみましょうとのこと。CTは造影剤が使えない人の場合に使われるものということだった。
排尿促進の薬(ウロカルン225mg:上○根病院でもらったのと同じもの)、痛み止め(コレンフパン40mg)、座薬(これが一番効く痛み止め)と尿路結石のパンフレットをもらって帰る。夕方6時ごろだった。
さっそく薬を飲み水を飲み夜10時ごろまで家の中をうろうろ歩き、階段上り下り数十回してから横になった。痛かった。夜間は1時間半おきぐらいに目がさめトイレに行く。この日は何も出なかった。
7日火曜日。
この日は朝昼晩とそれぞれ30分〜1時間ぐらい家の周りを歩き回った。といっても体が痛いのでそろりそろりという感じで距離にしたらいくらもない。最近のウォーキングばやりで時間帯によらず歩いている人が多い。それらのおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんにどんどん追い抜かれる。体の右側が痛いのでどうしても右足を少し引いて体がやや斜めになる。その体勢で右足を引き寄せながら歩くという格好になる。治療のための運動というよりどうみても病後のリハビリに見えただろう。景色を眺めたりするせいか多少は痛みを忘れるときもある。だが夕方3回目の歩きから帰ってきたときには痛みと疲れでしばらく横になっていた。
結局この日は日曜に出たものと同じような石が3個出た。いいほうには向かっているのだろうが痛みがなくならないので「いつまで続くのか」という思いがわいてくる。

10月8日
 昨日と同様午前1回、午後2回歩きに出る。平日昼間に近所を歩き回るのはちょっと勇気がいる。玄関から出るとき近所の奥様方と顔を合わせないよう祈りつつ家を出る。今日は昨日より長い距離を歩いた。痛みは昨日とほぼ同じ。右のわき腹とのその前後への痛みが続く。たまに腎臓のあたりが痛むこともある。
楽な姿勢
@お風呂に入っているとき  患部に力がかからず良いのだろう。ほとんど痛みを感じないひと時。
Aソファーに腰をずらして体を投げ出しているとき
 この姿勢だとしばらく体の状態を保っていられる時がある。
B 横になっているとき  ただし痛い側を上にしないとダメ。
C 歩いているとき  気分がまぎれる? 
つらい姿勢
@ 腰掛けているとき  状態にもよるが腎臓のあたりが痛くなってくる
A 右足を太ももから上げるとき(どういうわけか足の付け根が痛い)

午後4時ごろより痛みが軽くなりソファーでこの日記を書き出す。

 (以下11日に記録:8日夜から痛みで書く気になれず)
 午後9時ごろからまた右わき腹が痛くなってきた。かなり痛む。この日はこのまま寝た。夜間痛みで5回ぐらい目がさめる。

10月9日
 昨日の痛みが続いている。ほとんど眠れてないので起きたくない。朝になり家族が起き出してもしばらく横になっていた。寝ているのが一番悪いという先生の言葉を信じて何とか起きる。今日は歩きに出たくないなと思うほどつらい。なんとか10時半ごろ家を出て1時間ほど歩く。帰ってからしばらく横になってから昼食。午後は2時ごろから1時間半ほどよろよろしながら歩く。帰ってきてからまたしばらく横になった。運動量はほとんどないと思うのだが痛みに耐えることで体力と気力を消耗する。家に帰るとぐったりする。このまま夜まで同じような痛みが続いた。8時半ごろ床につく。横になるといくらか痛みが和らぐ。
 午前3時ごろ背中に「ずーん」という感じの痛みが来た。「やっべー」という感じだったが痛みが続かないのでそのまま布団の中に入っていた。しばらくしたらトイレにいきたくなってきたのでしたところ、にごった尿と茶色っぽい長さ5ミリ、直径4ミリぐらいのぶよっとした固まりが出てきた。それと同時に今まで感じていた背中とわき腹の圧迫感のようなものがスーとして消えていくようだった。前回の経験から「終わったかなー」と予感した。その次にトイレにいったときに今回最大の約3ミリほどの結石と小さなかけらのようなものが5・6個出た。
 この後やや安心して朝まで寝た。

10月10日
 朝、昨日の日中にあったような痛みはなくなっている。10時ごろから歩きに出かける。昨日までの歩きと違い普通に歩ける感じがする。おばちゃんたちにも抜かれなくなった。1時間ほどして戻る。この日は今までの痛みは出てこず、今回の件は終了かなと感じた。

10月11日
出てきた石を持って○病院に行く。石を見せ経過を説明した。先生もとりあえず今回の痛みは納まったとみているようだった。ただし今日の尿検査の結果では血が少量混じっているとのこと。まだ正常ではない。出てきた石は成分分析にまわすそうだ。CTについてたずねたところ、今やらなければいけない必要性はないがやっておけば残っている状況が把握できるので有効ではあるということだ。はじめから受ける気でいたのでお願いした。ちなみに料金は4000円である。初めてやったが装置は縦においてあるドーナツ上の輪っかの中を寝台が動いていくというような構造になっている。所要時間約10分程度だったと思う。
 本日の診察はこれで終了、石の分析結果とCTの結果を来週聞くことにした。

尿路結石で検索すると実にたくさんのページが出てくる。代表的なのはこんなページです。


10年前のこと:同じ病院で治療(入院)
 それにしても前回即入院となったのはどういう事だったんだろう。あのときは会社で症状が起きそのまま自力で病院に直行した。受付にたどり着いたころが最高に痛いころですぐに尿検査をし先生から診断を聞かされた。後から考えると一般の患者さんを差し置いて診てもらってしまったのではないだろうか。診察室から移動するのに歩けない状態で生まれてはじめて車椅子に乗った。そのまま病室に移動、入院となった。今思うと、歩けないようなのでこのまま帰すわけにもいかないということだったのだろう。
 治療は点滴と口からの水分補給だった。点滴は午前午後各1回取り替えてやっていたように思う。病院のトイレでは患者ごとに一日分の尿を採っておくようになっており自分がどれぐらい出したかがわかったが他人と比べると2倍ぐらい出しているようだった。
 痛みは今回の最初に起きたものと同程度のものが繰り返し襲ってきてほんとうにつらかった。痛み止めもほとんど効かず(看護婦さんも「あんまり効かないのよね」といっていた)ベッド上で我慢するしかなかった。3日目か4日目に出たがもうそれからはスキッとして同じ病室の人からも「あんなに痛そうだったのに」と不思議がられるほどだった。

10年前のときと一番違うこと。
@ お腹が張る。たぶん排尿促進の薬のせいだろうと思うが便が出なくなった。私はある種の風邪薬を飲んでもこのような症状になるので間違いないだろう。途中から市販の便秘治療剤を服用した。
A 食欲なし。@のせいかもしれないが尿路結石そのものでも吐き気などの症状が出るようなのでそっちから来ているかもしれない。
B 頭痛。原因不明。日曜から続いており出たり引っ込んだりしている。寝不足のせい?
  頭痛は8日からなくなった。

10月18日
CTと石の分析結果を聞きに行った。石の方はまだ結果がきていないということで来週また行くことにした。CTのほうは右の腎臓内に5ミリぐらいのが1個残っているがそれ以外はないということだった。その1個は腎臓の出口にあり、先生いわく「今にも落ちそう」。年内に出るんじゃないかななんていっていた。これを衝撃波破砕法で治療した方がいいのではないかとたずねると「痛みがないときは普通は何もしないんです」という返事。来年、海外出張があるかもしれないので何とかしたいんだがというと、「それが決まったら紹介状を書いてみましょうか。やってくれるかもしれません。それまでは水をたくさん飲みましょう。出るかもしれないから。」ということで本日の診察は終了となった。
今までの診察費
10月5日  上○根病院 3050円 夜間診察
10月6日  ○病院    3810円 初診 レントゲン エコー 薬
10月11日 ○病院    5600円 診察 CT 
10月18日 ○病院     330円 CT結果

10月26日
25日土曜日に石の成分分析の結果を聞きに行った。カルシュウムのものだそうだ。そうなると治療としてはひたすら水を飲んで落ちてくるのを待つしかなくなる。衝撃波破砕法の費用を聞いたら6万円ぐらいだということだ。近いうちに申し込もうと思っている。いずれ衝撃波破砕法体験記を書くことになると思います。


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